声が大きな人に流されない民主的な会議をする方法

「声が大きな人の意見に流されてしまう」…そんなケースって案外多いんじゃないでしょうか?
会議が始まると、最初からガンガン自分の意見を言って全体のペースを掴んでしまう人。
最後の方でご意見番のように登場し自分の考えに変えてしまう。

これでは民主的な会議とは言えませんし、三人寄れば文殊の知恵を出すことも難しくなる。
かと言って、当の本人を注意してもなかなか変わるもんじゃありません。

そんな時、会議の進め方を変えるだけで解決することがあります。
テクニック論なのですが、本当にこれまでが嘘のように変わります。

そのテクニックの前に、民主的な会議の必要性について改めて確認しなくちゃいけません。
今の時代にとても大切なことだからです。

良い成果は「良い知恵×実行力」で生まれます。
実行力とは、まずやって→改善を繰り返すことを言います。

もうお分かりですよね?
良い知恵は三人寄れば文殊の知恵で出ますし、実行力は物事を自分事と捉えた時に発揮されます。
自分事になるには「参画」が欠かせません。

だから、この知恵の時代を行く抜くには、みんなが参画して知恵を出す良質な会議が欠かせないと考えるのです。

さて、テクニックの話です。
会議が混乱する原因は、「いきなり大勢で話し合う」ことにあります。
話づらいから意見を言わない人が増えるし、だから声が大きな人が仕切るという構図が生まれるわけです。
声が大きな人も悪気があるわけではなく責任感からそうしているのだと思います。

だから、まずは少人数(2人か3人)の小集団で話し合いをすることです。
そこで決まったことを付箋に書いてホワイトボードなどに貼り出しまとめていきます。

付箋に書くことが非常に重要。
目に見えない声が目に見える形になる効果は大きいのです。
「意見として出た」という事実が残るからです。

次に、組織化します。
例えば、20人のチームがあったとします。
最初はペアで話し合いをしたとすると10組できます。
そこで出た意見をまとめると、大抵、3つほどの分類になります。

3つのグループをつくり、代表者が前に出て話し合いをします。
時々、代表者が入れ替わると色んな意見が出て良いです。

この組織化を「自己組織化」と言います。
リーダーが仕切って組織を作ったわけではなく、流れの中で自然と組織が出来上がるわけです。
納得度が違いますよね。

さて、最後に「会議とは何か?」ということについて。
会議とは「意思決定の場」「知恵を出す場」だと僕は考えています。

世の中、効果のないダラダラした会議が多いですよね?
単なる報告会とか。

□社員さんが自主的に集まり、今現在の困りごとの解決策を考える
□困っている仲間に知恵を貸す
□自分たちの成長のための勉強会をやる

こんなことが定期的に行われたら、数年後には見違えるような賢いチームになっているはずです。
そのためには会議の進め方を工夫すること、そして何よりも自由に発言できる風土を作ることだと考えます。

【無料相談窓口「空」にて、何でも相談を受け付けています】

・指示ゼロ経営についての疑問、質問
・自社の組織の診断
・指示ゼロ経営の導入法についての相談
・各種研修の相談について

詳しくはこちらからどうぞ。