上司、社長に変わって欲しい…そう思った時に読んで欲しい記事
今日の記事は、経営者ではなく一般社員さんに向けて書きます。
僕は、通常、経営者を対象に記事を書くことが多いのですが、僕の記事を見た社員さんのお立場の方から、「今日の記事、ウチの社長に読ませたいです」なんて感想をいただくことがあります。
そう思う気持ちは分からないでもないですが、指示ゼロ経営的に言えば、その考え方が指示ゼロ経営を阻害するのです。
さて、なぜ「ウチの社長に読ませたい」と思うのでしょうか?
その多くは、指示ゼロ経営の思想である「人が持つ個性や才能がいかんなく発揮される環境」に共感したが、自分の会社がそうなっていないことへの不満があると感じています。
でもね、その環境をみんなの力で創り上げるのが指示ゼロ経営なのです。
だから、「社長に読ませたい」という考え方が指示ゼロ経営を阻害すると考えるのです。
あなたの力で社長を変えることはできません。
社長に依存していては社風は良くなりません。
自分にできることを考え行動するしかないのです。
どう考えるのか?
自分の個性や才能をいかんなく発揮させたいと思ったら、仲間のそれも願うことです。
仲間の個性や才能が発揮されるよう支援をすることです。
相互でそれをやっているチームだけが、メンバー個々の才能が発揮されるのです。
でも、一般社員の立場で会社を変えることはできないと言う人もいます。
僕には絶対にできるとか、できないとかは言えません。
その組織の風土によりケースバイケースだからです。
ただ、それをやってのけた人はいます。
その人は僕が経営してきた新聞店のスタッフ、D君です。
D君の職務は新聞配達員が休んだ時に代わりに配る「代配」という仕事です。
当社は5000世帯に配っておりすべての家を覚えるまでに最低でも1年はかかります。
いわば1年間は役に立たないのです。
そして約立つまでは先輩たちに認められることはありません。
そんな中、D君は「掃除だけはきっちりとやる」と決め、毎日、就業前に職場の隅々まで丁寧に掃除をしました。
毎日毎日、黙々と。
変化が現れたのは半年くらい経った時です。
当時、スタッフの中にはタバコをポイ捨てする人がいました。
恥ずかしい話ですが、そういう風土で、これを変えるには相当な時間がかかると思っていました。
Dはポイ捨てされた吸い殻を文句も言わず拾い続けました。
ポイ捨てする先輩にも丁寧に接しました。
そんな日々が半年ほど続き、ついにポイ捨てをする人がいなくなったのです。
同時に先輩たちから一目置かれる存在になり、彼の才能が発揮されるように配慮してくれるようになったのです。
さて、あなたは今日、何ができますか?
【指示ゼロ経営に初めて触れる方へ】
指示ゼロ経営って何? なぜ今の時代に必要なのか?どんな効果があるのか?
12分の動画にまとめました。
https://youtu.be/opWvcjqsjsA
また、僕が指示ゼロ経営を始める原体験と思いを綴った記事も参画にして下さい。
「指示ゼロ経営とは?」
https://www.shijizero.jp/archives/n5882