変化に翻弄されると疲弊する。自ら変化を作り出すと元気になる

最近、僕は無料相談窓口「空」というオンライン相談をやっています。
誰でも申し込める窓口ですが、僕にとっても、企業現場のリアルな課題が見えて非常に勉強になるのです。

さて、最近の相談から企業が抱えるある問題が浮き彫りになってきました。
その問題とは、このコロナ禍で社員さんが疲弊しているというものです。
しかも、僕が考えていたものとは違う原因での疲弊です。

僕は、売上が下がり雇用に不安を抱え疲弊しているのかと思ったのですが、そうではないのです。
新型コロナに関する状況が刻一刻と変わる中で、「変化に振り回される」という疲弊です。
思い返せば、この1年半、まさに未曾有というべき状況でした。

ある野党政治家が与党に「エビデンスは?」と迫っていましたが、エビデンスがないから未曾有なわけで、とにかく暗中模索するしかありません。

企業も翻弄されました。
現場が疲弊するのも無理はないと思いますが、そんな中にあり元気な会社もあります。

例えば、大阪にある名和株式会社です。

同社はアスリートのコスチュームなどを作るメーカーです。

コロナ禍に入り受注が減り、社長が資金繰りの手配をしている中、スタッフさんの提案でマスクの製造を始めたのです。
その後、様々な企業がマスクの販売を始めましたが、おそらく同社が最も早かったと思います。
メディアで取り上げられ話題になりました。

結果的に10万枚以上を売ったそうです。

大変な仕事だったと思いますが、疲弊はしていません。

その理由は「変化を自分たちでつくり出しているから」です。

企業って変化への対応の連続です。
意思決定の連続と言ってもいい。

それをリーダー1人でやると、コロナ禍のような変化が激しい中では社員さんはリーダーがつくり出した変化に振り回され疲弊します。

いや、コロナ禍だけではなく、正解がない時代、これから全般に言えると思います。

これまで「決めるのはリーダー、実行は社員」というスタイルが常識でしたが、これからはリーダーは大まかな方向性だけを決め、あとは現場が意思決定し、変化に対応しながら進むというスタイルに変わっていくと思います。

まさに組織運営のOSを入れ替える必要がある大きな問題に直面していると考えるのです。

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