まるでディズニーランドに行くように出社が楽しみになる
ディズニーランドにはお金をかけても積極的に行くのに、仕事になるとお金をもらっても積極的になれない…なんでだろう?と不思議に思ったことがあります。
今から25年も前、僕が社会人になった頃に思った疑問ね。
だって、ディズニーランドって翌日筋肉痛になるほど歩くし、アトラクションでは長時間待つし、夏なんて地獄のような猛暑だし、結構な苦行ですが、それを上回る価値があるから何度も行くわけです。
あるいはパチンコ。
ほとんどの人がトータルすれば負けるのに、開店前から並び、あの窮屈なスペースに身を収めて長時間耐えるわけですから、それを上回る魅力があるに違いありません。
それらと仕事との違いが分析でき、他人に言われなくても積極的になる要件を抽出→仕事に当てはめることができたならば、会社も良くなるし働く人の人生も豊かになると考えたのです。
そのヒントは意外なところから得ることができました。
僕が主宰する夢新聞協会です。
主に小中学校でやっていますが、参観日などでやる時は面白いワークショップを行います。
詳しくは企業秘密で言えないのですが、ワークショップが終わる頃にサプライズの掛けがあり場が急転します。
その瞬間、子どもは本気で親に対し「生んでくれてありがとう」と、親は子に対し「生まれてきてくれてありがとう」と万感の思いが溢れ、親子によっては涙を流し抱き合います。
この夢新聞ではいつもサポーターを募ります。
サポーターと力を合わせ、親子がそのような気持ちになるように場を整えていきます。
サポーターには謝礼はおろか交通さえも出ないのですが、毎回、多くのサポーターが来てくれます。
僕は、少し申し訳ない気持ちになり「なんで手伝ってくれるのですか?」と聞いたところ、ある方は「私にとってはディズニーランドに行くよりも感動する」という答えが返ってきました。
僕はその時に痛感したのです。
「心が動く場には積極的に参加するのだ」と。
さらにパチンコで777が揃うように、夢新聞のワークで感動の瞬間が訪れるように、「達成の瞬間」が味わえるとクセになるのだと。
そう言えば、僕が経営してきた会社では、年末にお客様の声を大量に集める企画をやってきました。
いわば、一年に一度、お客様から通知表をいただくようなものです。
ここで喜びの声、感謝の声が多いと忘年会でスタッフ共有して美味しいお酒を飲みました。
企画をやるたびに人とチームが成長したのを実感しています。
悦びがある
達成の瞬間がある
当たり前と言われれば当たり前ですが、数字に追われ忘れがちな大事だと思います。