考えすぎて経営が嘘っぽくなっていないか?正直が最強の戦略だと思う
物事はシンプルが良い。
本当にそう思っています。
ところが、人間とは何かと凝りたがるもので、考えて工夫をすればするほど複雑で分かりづらいものになってしまう傾向があります。
例えば、評価制度がそう。
人が人を評価するのには限界があり、100%公正にはできません。
そこで、より精度の高い評価システムに改善するわけですが、付け加えれば加えるほど複雑怪奇なものになります。
それよりも、上手くいっている企業ではシンプルに「評価の必要がない状態」をみんなで作っています。
つまり、みんながそれぞれの立場で役割をまっとうすることを、みんなで力を合わせ目指します。
実現すると「誰の手柄か?」と問われれば「全員の手柄です」としか答えられない、評価ができない状態になります。
小さな会社では、現実的にこちらの方が組織は強くなります。
協働するので儲かり、結果的にみんなが得をします。
シンプルの代表格は「正直」です。
リーダーにとって正直は最強の戦略だと思います。
例えば、ある社長は、自分が考えた事業アイデアに社員に協力してほしいと考えていました。
そこで、社員さんを集め、事業を立ち上げる必要性などを説きました。
しかし、いまひとつ賛同が得られません。
悩んだ挙げ句、正直なことを伝えました。
「自分でも、この事業が正解なのか分からず不安なんだよ」
また、ある社長は、高校中退というコンプレックスをバネに起業し、「成り上がる」ことを目標に頑張ってきました。
努力が実り、社員を10人雇用するまでに会社は成長しました。
社長は、ちゃんとした企業の体を成すために経営理念を作りました。
「◯◯を通じ、地域社会の発展に貢献する」なんていう、つまらないものでした(失礼!)
当然、社員さんはピンと来ません。
組織がまとまるためには精神的な支柱が必要ですが、それがないために組織は迷走しました。
困った挙げ句、社長は正直な思いを伝えました。
「俺は中卒ってことでコンプレックスを感じて生きてきた。成り上がりてぇ」
そして…
「俺だけじゃなく、みんなで成り上がりてぇ」「俺たちでもできるってことを世間に見せつけてやりてぇ」
いかがでしょうか?
社長って真面目だしよく考えるから、つい物事を複雑にしちゃうんだよね。
高尚なものが好きなんだよね。
でも、正直が一番だと思いますよ!
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