東京五輪の開催の賛否から学ぶ、メンバーの気持ちが1つになる法則
東京五輪、パラは、経済の祭典だの不祥事の祭典だの、計画段階から揶揄されましたが、僕は経営にとっての教訓を得ることができると思っています。
特に、政府は「五輪がやりたい」と言うが国民の多くは反対だという構図、企業経営にもありますよね?
勿論、社員さんは口に出して反対することはありませんが、心の中で、あるいは同僚と飲みに行った時に「なんで、あんな事やるの?」と愚痴をこぼします。
これでは自分事にはなりませんよね。
指示ゼロ経営には「望みの統合」という基本概念があります。
リーダーが望んでいることを社員さんも望んでいるか?ということ。
ここがズレていたら、どんなに最新の技術を使おうと、どんなに優れた研修を行おうと、上手くいくはずがありません。
まさに五輪においては政府の望みと国民の望みが分離していました。
それでは望みを統合させるためには、どんな要件が必要かを考えたいと思います。
情報開示
もしかしたら政府には五輪を中止できない事情があったのかもしれません。
本当は政府もやりたくないが…
IOCやらスポンサーやら金銭事情やら。
そうした事情は国民には伝えられません。
まあ、伝えたところで「じゃあ、我々に何をしろってんだよ?」と批判されると思いますがね。
しかし、企業経営においては同じ目的を有するコミュニティですので、事情は開示した上で望みを伝え対話することが大切です。
どんな意義があるかを確認、共有する
本当に意義を持った人の言葉には「やりたいんだ」という思いが込められています。
同時に、「なぜやりたいのか?」が明確です。
逆に、意義を持っていない者の言葉からは「◯◯する必要がある」という、どこか他人事のようなニュアンスを感じます。
「コロナに打ち勝った証」なんて言っていましたが、取ってつけたよう印象でした。
企業では通常、リーダーが「やりたい」の言いだしっぺになることが多いと思います。
それは社長としての言葉ではなく(立場上ではなく)、1人の人間としての思いを語った時に、魂が宿ります。
そして「みんなはどう思う?」と対話をする事が絶対に欠かせません。
対話を重ね、社員さんも自分の思いをぶつけた末に、統合された思いが立ち上がるのだと思います。
会社のビジョンと個人のビジョンの統合
リーダーって自分の思いやビジョンは伝えますが、社員さんのビジョンに触れる人はすごく少ないと思います。
以前に、僕が研修でお邪魔した会社の社長は30代でしたが、自分の思い、会社のビジョンを語るだけでなく、必ず社員さんの望み、ビジョンとのすり合わせをします。
「会社がこうなったら、◯◯君の望みである持ち家を建てるって夢、叶うと感じる?」
人はみんな、幸せな人生を送りたくて仕事をしています。
会社のために働いている人なんていません。
かと言って、会社がどうなっても良いなんてことも考えていません。
会社のビジョンと個人のビジョンの統合された未来を見たいのです。
「望みの統合」は指示ゼロ経営の礎となる考え方です。
この機会に、社員さんとプライベートな話をしながら望みを聞いてきてはいかがでしょうか?
それにしても、やっぱりアスリートの活躍には心が打たれますね!
それでは今日も良い1日を!
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