「人を使う」という言葉に違和感を感じる感性が必要だと思う
僕はずっと「従業員」という呼び方に違和感を覚えていました。
読んで時のごとく、「業務に従事する人」という意味ですが、なんか時代が違うんじゃないかな?と感じています。
今日は、スタッフとの関係性が変わってきている、同じ目的を共有する同志の関係が組織に活力を与えるという話です。
従業員からパートナーへ
先日、最寄りのスターバックスコーヒーの店長と打ち合わせをしました。
実は、そこで夢新聞をやることが決まったのです。
嬉しいですね〜!
ただでさえスタバが好きなのに、その中でもお気に入りのお店でできるなんて。
話の中で、さらっと「パートナー」という言葉が出ました。
従業員のことです。
でも、「業務に従事する人」という意味じゃない。
聞いてみると「感動経験を共有して、人々の日常に潤いを与える」というミッションに集った同志という意味。
これは名称の問題ではなく、その思想が一挙手一投足に反映されています。
だから笑顔が素敵なんだろうな。
「業務に従事する人」は与えられた業務を行う対価として仕事をします。
これは100年以上続いた工業社会の流れを汲む考え方で、そこには常に管理が存在します。
「労使」という言葉、そのまんま。
「人を使う」という表現もありますが、こうした一連の言葉に違和感を感じる感性が社長には必要だと考えています。
これからは。
言葉は言霊ですからね、無意識のうちにそれに相応しい組織運営をすると思います。
創造性の高い人が集まる会社にするには
モノを効率よく作ることを目指した工業社会では、どれだけ合理的に管理できるかがカギを握りました。
F.Wテイラーが考案した「科学的工程管理法」が世界中に広がり、労働者と呼ばれる人たちは徹底した管理下に置かれ業務に従事しました。
この場合、社員は「手足」
極論すれば、ロボット化できればそうしたいって世界です。
時代は進み、今は心の豊かさを求める時代になりました。
「早く安く大量に」という商品だけじゃ満足できない生活者がたくさんいる。
こうなると、今のところロボット化はできず、人間が人間たる所以の「創造性」が成功のカギを握ります。
手足ではなく「頭脳」「心」として社員を見なきゃそういう組織は創れません。
そういう感性を持った人は、そういう会社で働きたい。
そして、そういう会社には働く指針があります。
「安く早く大量に作って社会をモノで満たします」なんて会社には行きません(笑)
スタバのような「感動経験を共有して人々の日常に潤いを与える」という「人」に基づく考えに共感する人たちです。
それを一緒に創造しませんか?と呼びかけているわけですね。
そうすると、従業員ではなく共感者…パートナーが集まる。
どちらが創造性を持った人を集めるかは自明の理ですよね?
まずは旧時代の名称を自社の辞書から削除してみてはいかがでしょうか?
それでは今日も素敵な1日を!