なぜ、あの会社は管理をしなくてもバラバラにならないのか?

社員には自由に働いて欲しい、自分で判断し行動して欲しい、仕事を楽しんで欲しい…
でも、好き勝手バラバラになったらどうしよう…

管理をしなくてもチームがまとまるためには何が必要なのでしょうか?
規則では実現しません。
規則は個々の行動を規制する効果はありますがチームワークには関係ありません。
「チームワークを良くするように」なんて規則に意味がないのは自明です。
「感謝の心を持ちなさい」と言っているようなものです。

感謝の気持ちが、ある条件下で勝手に湧き上がってくる感情であるように、チームワークも環境が大切だと考えています。

全体最適を生む仕事の進め方でチームが1つになる

チームワークには「論理要件」と「感情要件」の2つがあります。
論理要件とは論理的に解釈すればチームワークの必要性が解るものです。

例えば、自分がやっている仕事が、次にどの工程に移り、最終的にお客様の手に渡るのか…全体像を知るといったものです。
これが分からないと「自分の仕事が終われば良い」という部分最適に陥ります。

お客様の手に渡るところを共通のゴールにすれば、自ずと自分がすべきことが見えてきます。

他にも、評価制度はチームワークに影響します。
個別、かつ相対評価をしている企業が結構あります。
評価を、S・A・B・C・Dとして、社員が10人いれば、Sは1人、Aは2人、Bは4人、Cは2人、Dは1人と分布させるやり方です。

これは競争原理が働きます。
自分の成績が上がる方法は2つで、1つは自分が努力すること、もう1つは仲間の評価が下がることです。
自分しか見えなくなりチームワークどころではありません。

そこで、「全体への貢献」なんて項目を入れる企業がありますが、ややこしいですよね?

チーム全体を評価すれば済むことだと思います。

さて、このような論理要件とともに、もっと根本的な要因である感情要件があります。

気持ちの面で1つになるためには求心力が必要

組織には求心力が必要です。
これはトップダウン型の組織であろうと自律型組織であろうと必要だと考えていますが、こと自律型組織の場合、これがないとバラバラになってしまいます。

求心力とは、言い方を変えれば「自分たちが信じているもの」「自分たちが切に望むもの」です。

例えば、僕が経営してきた会社では、「自由でありたい」という切なる望みがあります。
人は役割を持って生まれてきていると考えており、それが開花するためには没個性を生む管理型の経営ではダメで、自由闊達に働ける指示ゼロ経営に至ったわけです。

「その人だからできることで人に喜ばれ、私ってイケてるじゃん」と思える人生を送りたい…それが切なる願いなのです。

僕は社長として、何度もこれを社員さんに伝えてきましたし、伝えるだけでなく何度も話し合いをしてきました。
言い出しっぺは僕ですが、対話を通じ「みんなの望み」になっています。

求心力となるものがあると気持ちが1つになります。

ちなみに、求心力は「人と思いを分離させる」ことが大切だと思っています。
どういうことか?
人と思いが同化しているのがカリスマです。
カリスマが求心力になっている状態で、カリスマがいるうちは機能しますが、いなくなると途端にチームのまとまりが失われます。
あるあるですよね?

人と思いを分離し、思いを語り合うことでが共有が起きます。

切なる望みはあるでしょうか?
頭で考えて作った経営理念では決して実現しない、気持ちのまとまりが生まれるはずです。

管理をしなくてもチームがまとまる、自由闊達な集団になるための礎だと考えています。

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