固い組織をほぐすためにリーダーがすべき4つのサポート
固まった組織をほぐすにはリーダーのサポートが必要
会議は企業文化の縮図だと思います。
自由に発言をして、ものすごく賑やかな企業もあれば、お通夜状態の企業もあります。
あまりにも発言しないので、1人ずつ順番に発言させるケースもあります。
この差は未来を決める一大事だと僕は考えています。
エジソンは「1%のヒラメキと99%の努力」と言いました。
ヒラメキが起こらなければ努力はしようがありませんし、逆に、ヒラメキが降りても努力がなければ絵に描いた餅で終わってしまいます。
両方が大事ですが、今はアイデアの時代です。
決められた仕事を効率よくこなす時代は終わり、この激変に合わせアイデアを出し続けなくちゃいけませんからね。
社員が積極的に発言すると豊かなアイデアが出ると同時に、そのアイデアを自分事にしますので実行力(努力)にも差が出ます。
しかし、トップダウン経営が長く続いた組織では「言わぬが得」という意識が染み付いていることが多いと思います。
特に、2代目、3代目の社長にこの問題に悩んいる方が多いと感じています。
先代がトップダウンだったのですが、当時はそれが必要だったのだと思います。
また村社会になっている組織も多くあります。
みんながみんなの顔色を伺ってものを言わない、当たり障りがなく無難な意見しか言わない状態です。
これもマズい。
この状態から脱却するにはある程度の時間が必要ですし、最初のうちはリーダーがサポートするのが良いと考えています。
チームをほぐす4つのサポート
1、会議ではまず、意見の出し方を改善します。
それは「書いてから発表する」というやり方です。
これをしないと、最初に発表した人の意見に流されるからです。
独立性…自分の考えを持つ。
多様性…様々な意見・アイデアが出る。
このセッティングを最初にやります。
2、その上で発表してもらいますが、リーダーは発表に対し感謝と激励をします。
発言者を見る、うなづく、ありがとうを言う。
発言を楽しめるためのサポートです。
3、同時に、意見に対し「その理由は何?」と聞きます。
ホワイトボードを使い、「意見→理由」を書いていくと、複数のアイデアが同じ理由だということが分かり、理由のグループができ話し合いの方向性が見えてきます。
例えば、「心地よい接客」をテーマに話し合う場合…
「挨拶は、いらっしゃいませ、ではなくこんにちはの方が良い」(アイデア)→「お客様と友人のような関係になるから」(理由)
「お客様が入ってきて、すぐに『何かお探しですか?』と聞かない」→「露骨な売り込みはうざいから」
以前に、こんな意見が出た服屋さんがありました。
すると、スタッフから「大切な友人に露骨な売り込みはしないよね」という意見が出ました。
売り込みをしないのは、お客様と友人のような関係を作るためで、上の2つのアイデアが1つにまとまったのです。
こうしてスタッフの発言から接客のあり方が見えてきたのです。
4、また、話し合いが深まっていくと、一部のスタッフだけが喋っているという状態になりがちなので、リーダーは黙っている人に「◯◯さん、何か意見はないですか?」と聞くことが大切です。
最初はサポートをしますが、慣れてきたら、この役割をメンバー同士で出来るように促していきます。
組織の体質改善にはある程度の時間がかかると思いますが、企業の一大事ですので早い時期に始めるのが良いと思います。
それでは今日も素敵な1日を!
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