社員が休日明けに出社するのが楽しみな会社になろう
毎年、この時期になるとブラック企業大賞のノミネートが発表されます。
とても不名誉な賞で、受賞すると採用難に陥ると聞きました。
対し、ホワイト企業大賞があります。
僕は昨年から委員メンバーをさせていただいておりますが、受賞すると求人がしやすくなると言います。
ホワイト企業とはどんな企業なのでしょうか?
今日の記事では、その実態に迫りたいと思います。
ホワイト企業の最大の特徴は、働き甲斐にある
以前に、大学生に「ホワイト企業のイメージは?」と訊いたことがあります。
・労働時間が短い
・給料が良い
・福利厚生が充実している
・上司が優しい
そんなイメージを持っている人が多かった。
そして、「どんな企業で働きたいか?」との問いにも同じような答えが返ってきました。
そこに同席した経営者がすかさず言いました。
「その基準で企業を選ぶと、後で後悔するかもよ」と。
僕も同感でした。
おっさんのお節介ですがね 笑
ま、今どきどんな企業はないけどね 笑
理由は、働き甲斐が抜けているからです。
人は過酷な環境でもストレスを感じますが、充実しない時にもストレスを感じます。
最初のうちは良いかもしれませんが、やがて嫌になります。
僕はホワイト企業大賞の委員をする中で、色んな企業の事例に触れて来ましたが、どの企業にも働き甲斐があります。
同時に、働き甲斐を得られるような取り組みをしているのです。
ホワイト企業の3つの特徴とは
ホワイト企業の特徴は大きく3つあります。
1つは「仕事を自分のコントロール下に置いている」ということです。
上司の指示命令が少なく、自分の裁量で仕事をコントロールできるのです。
2つ目の特徴はチームワークです。
業務を個々の社員に振り分け、1人でやらせるのではなくチーム単位で取り組んでいる企業が多い。
特徴1と併せ、上司の指示命令ではなく「自分たちで」仕事をコントロールすることができるということ。
また、チームで取り組むと助け合いや学び合いが起こります。
仲間へ感謝の気持ちが持てるのも働き甲斐の要因ですよね。
3つ目は情報が公開されているということ。
これがないと何も決められない=仕事を自分のコントロール下に置けなくなります。
1、仕事をコントロールできる
2、仲間との共創・協働
3、情報公開
この3つが揃うと、「休日明けに出社するのが楽しみ」という社員さんが増えます。
さて、色んな企業を見てきて気付いたことがあります。
それは、上の3つの要件があると、福利厚生などがさほど良くなくても充実度が高いのです。
これを証明するのが「ホーソン実験」です。
ウェスタン・エレクトリック社のホーソン工場で、作業室の照明の明るさ(福利厚生的要素)が生産性と関連するのか?という実験を行いました。
照明実験では照明の明るさを下げ、明るさと生産性の関係を調べました。
当初は明るいが生産性がアップするだろうと予測しましたが、実験の結果、照明と生産性は関係がないという結果が出ました。
生産性に影響を与えた最大の要因は、「この実験に選抜された」ということだったと言います。
選抜されたという事は自分は優秀ということか、と思ったのでしょうね。
外部環境よりも社員さんの内面が影響するということですね。
この事実から、どんな企業でもホワイト企業になれると考えるのです。
小さな会社は大企業に比べ、福利厚生などの制度は弱いかもしれません。
それでも、社員さんが「ウチは小さいけど最高の会社だぜ」と誇りに思う企業になれるのです。
それでは今日も素敵な1日をお過ごしください。
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