三人寄れば文殊の知恵 Ver.3.0の時代になった
昔から三人寄れば文殊の知恵と言いますが、集団には1人の能力を超えた知恵が備わっています。
これが今の時代…正解がない(分からない)時代に求められています。
同時に、メンバーがその場でサッと知恵を出し実行するのでスピーディだという事も求められる要因だと考えています。
その伝統的なあり方が、今、さらに進化しています。
それがタイトルの「三人寄れば文殊の知恵 Ver.3.0」です。
これが実現すれば、組織はとんでもない知恵を出し大変革を起こす可能性があると思います。
インターネットの登場で個人の知の多様性が増した
Ver.3.0ってことは、Ver.1と2があったわけです。
ここ20年ほどでVer.1から2に進化したと感じています。
そして、これから3.0に進んでいく可能性があります。
まずはVer.1について。
以前は、画一的な義務教育が主流で、みんな同じような知識を持っていました。
これは職業が多様化したため、「とりあえず基本的な知識を身につけておいてほしい」という産業界のニーズに応えた結果だと言われています。
また、管理しやすいので従順で個性のない人間が求められました。
Ver.1は、そんな個が集まっての三人寄れば文殊の知恵でした。
多様性がないので知恵には限界があります。
そんな個々がインターネットの登場で一気に賢くなりました。
インターネットの登場で劇的に変わった事は、調べる時間と労力とコストが激減したことだと思います。
例えば、「アメリカには州がいくつあるのか?」と疑問に思った時に、ネット以前では知るまでに相当な時間と工夫が必要でしたが、今では1分で知ることができます。
もう、自分の脳に入れる必要はなく「外部の脳」にアクセスすれば済むようになった。
代わりに、知識を編集して表現する力が求められるようになりました。
今、ようやく学校の教育がこうした力の育成に取り組みはじめました。
しかし、多くの社会人は「情報収集→編集→表現」の訓練を受けていません。
一部の企業では朝礼などで訓練をしていますが、これが出来るようになったら、Ver.2の三人寄れば文殊の知恵が実現すると思います。
スペシャリスト+ゼネラリストと創発できる時代
Ver.3.0の話の前に、その基礎となる考え方を確認しますね。
昔から、能力が高い人は「あるものの全て」と「全てのあるもの」の両方を備えています。
謎掛けかいな?という感じですよね?笑
「あるものの全て」とは、ある分野の全てを知っている…スペシャリストです。
「全てのあるもの」とは、数多くの知見を一通り知っている…ゼネラリストです。
例えば、僕の友人は人材育成のプロで、社長から人事を任され素晴らしい成果を上げていますが、彼はマーケティングも財務も、経営の一通りを知っています。
こういう人のことね。
以前は、スペシャリストになるのはリスクが伴いました。
「専門バカ」で終わってしまうリスクがあったからです。
平均的な人材になる方が食いっぱぐれがなかったというわけです。
ところが、今は外部の脳を借りられるのでリスクは相当に低減したと思います。
例えば、僕は指示ゼロ経営バカで、もうかれこれ20年ほど指示ゼロ経営のことばかり考えてきましたが、こんな僕でもマーケティングや会計の知識は一通り持っています。
インターネット上に情報があることと、ネットで多様な専門家と知り合うことができるからです。
スペシャリスト+ゼネラリストになりやすくなった。
さて、Ver.3.0はとても刺激的な世界だと思います。
スペシャリスト+ゼネラリストが増え、彼ら彼女らと繋がることができます。
例えば、株式会社たくらみ屋では月に1回、「たくらみ放送局」というオンラインイベントを行っています。
毎回、各界のスペシャリストのお話を聞き、その後、参加者でワイワイガヤガヤと語り合います。
参加者の職業、お立場も多様です。
こうした場に参加するのも手ですし、自分が場の主宰者になることもできます。
いよいよ三人寄れば文殊の知恵 Ver.3.0の時代が到来した。
正解がなく変化が激しい時代の、1つの行き方だと考えています。
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