人と組織の育成が上手なリーダーはこのポイントでチームを診断している
人もチームもすぐには育ちません。
時に失敗をしつまずきながら成長します。
きっと、リーダーも、そうして成長してきたはずです。
しかし、リーダーという生き物はせっかちです 笑
早く育って欲しいし、早く成果を出してもらわなきゃ困ると考えてしまいます。
それは無理もないことですが、早く育って欲しいと思うならじっくりと育てることが大切だと考えています。
その方が結果的に早く育つ。
今日は、そうして人とチームを育てた2人のリーダーの事例から育成術を学びたいと思います。
創造活動ができる状態になっているか?を観る
2人のリーダーに共通する点は、どんな成果を出したかではなく「チームがどんな状態か?」とう視点を持っていることです。
その状態とは、「自分たちで考え決め行動し、行動の結果を振り返り次に活かしているか?」というもの。
これが出来ていれば、成長し成果を出せるようになるからです。
結果だけではなく状態を観る。
1人目は、先日、たくらみ屋のオンラインイベントに登壇した木村石鹸の木村 祥一郎社長です。
木村さんはIT関連のお仕事をされ、数年前に同社の社長に就任しました。
就任当時、同社の社員さんには自発性・主体性がなかったと言います。
その理由は、例えば商品開発を提案したは良いが失敗した時に責任を取らされるからです。
「やらない者勝ち」という言葉を社員さんが言うほどだったと言います。
すると、上司に言われたことだけやるのが安全と考えるようになりますよね。
商品開発に関しても、負けない商品=無難な商品しか開発しませんよね。
それを「失敗は失敗ではない、そこから何かを学べるから」と挑戦する風土に変えました。
すると、すぐに変化が出ました。
以前は、商品開発の着手に時間がかかるが、商品化率は高かったそうです。
これは、失敗しない商品だけを選んで開発するからです。
でも、これでは斬新な商品はつくれません。
改革後は、着手が多くなり、その分、失敗も多かった=商品化率が低くなったそうです。
しかし、率は下がっても開発数は増えますし、失敗が別の商品開発に活きるようになったと言います。
木村社長は「目標達成よりも『社員がどんな状態で働いているか?』が重要だ」と言いました。
「学園祭のような雰囲気」と表現していました。
まさに、自分たちで考え決め行動し、行動の結果を振り返り次に活かしているか?です。
負けても喜ぶ女性社長の真意とは?
もう1人は女性経営者です。
指示ゼロ経営の研修に社員さん数名と参加してくれました。
これが僕も驚きの研修だった。
僕の研修では現実の仕事を模したゲームを行います。
自発的に共創・協働すれば成果が出る、しないと悲惨な結果になるということを、失敗を体験しながら学びます。
ゲームの結果は数値で出ます。
さて、驚いたのはゲームが終わり得点を僕が発表した時です。
ゲームは3種類やったのですが、どのゲームもこのチームが最下位でした。
しかし、発表すると社長は「おおー!やったー!」と歓喜の声を上げるのです。
それに合わせスタッフさんも歓喜の声を上げる…
「もしやルールを理解していないのでは…?」
すごく不安になりました。
歓喜の後に「いや、実は最下位だったのね…」って言いづらいじゃないですか…笑
しかし勘違いではなかったのです。
社長もまた、結果ではなくチームの状態を観ていたのです。
「今は」成果が出せなくても、次には必ず成長することが分かっているから喜んだってわけ。
もし、これがチームの状態は良いのに結果が悪かったことを責めたら成長はないでしょう。
でも、実はスタッフさん、悔しい思いをしていたと言います。
良い結果が出せなくて悔しい…でも、チームの状態は良いから次に進もう、こんなチームが近い将来、どれだけ成長するか想像しただけでワクワクしました。
観るべきは「チームの状態」…根本原因だと考えるのです。
それでは今日も素敵な1日をお過ごしください!
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