自分に賛同してくれる社員が1割しかいなくてもチームは変わる

最初に賛同してくれる1〜2割の動きを全体に伝播させる

リーダー、マネージャーは頑張っているメンバーではなく、やっていないメンバーに目が行ってしまいます。
特に新しいことに取り組む時には、最初に賛同して頑張ってくれる人は全体の1割〜2割程度かもしれません。
これに絶望してしまう。
そして、やっているスタッフではなく、やっていないスタッフに目が行きイライラしちゃうんだよね。

僕もそうでした。
これでは頑張っているスタッフは、「リーダーは私のことに関心がない」と不満を持つし、やっていないスタッフとの人間関係は悪くなるし、チーム全体に僕の不機嫌が伝染するし…

職場全体が不機嫌に包まれ居心地が悪くなってしまいました。

そもそも、何かに取り組む時に、いきなり全員が賛同して行動するなんてことはあり得ない。
(もし、あったとしたら見えない強制力が働いていると思います)
イライラしている場合じゃない、最初に賛同してくれる1〜2割の動きを全体に伝播させることを考えることが大切だと思います。

原則は「人は自らの意思でのみ動く」です。

日本書紀にその原則を見ることができます。
天照大神が岩戸に閉じこもってしまい世界が真っ暗になってしまいました。
どう説得しても出てこない。
そこでとった策が、皆んなで楽しく踊るという作戦です。
外から聞こえる楽しそうな声が気になって、ついに岩戸を開けてしまった、という話です。

もし、閉じこもっている事にイライラしたら天照大神は出てこなかったと思います。
不機嫌な場にはいたくないから。

先日、この事を痛感した出来事がありました。
板橋区の中学3年生、3クラスで夢新聞ワークを行いました。

ここで、まさに1割から全体に伝播する場面を見たのです。

やっている人を見てリーダーが一緒に楽しむ

今回の3クラスは36人の大所帯でした。
3人の講師は全員、今回がデビュー。

夢新聞とは、将来自分が夢を叶えて大活躍し新聞に載ったと想像し、その新聞を描くワークショップです。
クラスに「制限時間までに全員、1人残らず夢新聞を完成させる」というミッションを与えます。
講師は一切手助けせず、すべて自分たちの協働でやってもらいます。

さて、ワークが始まると何が起きるのか?
ほとんどの子が自分の夢新聞に集中しますが、やはり1〜2割の少数派がミッション達成に向けて動くのです。
2割だとしたら7人です。
36人中7人…講師は落ち込みます。
が、ここからが本番です。

講師は少数派の動きを見逃しません。

「困ってるお友達を助けている人がいる」だの、「積極的に助けを求めている人がいる」だの、大声で少数派の動きを全体に報せるのです。
嬉しそうに。

すると、子どもたちに「動いているヤツもいるんだ」という認識が芽生えます。

さらに、その7人は教室を動き回ります。
とても目立つのです。
すると、子どもたちの視界に、やたらと彼らの姿が入ってくるので、「みんなが動いている」と認識するようになります。

「みんなが動いているのなら自分も動く」というわけですが、これは消極的な態度なのではなく、順番の問題なのです。

最初は1割でいい。
2割もいたら万歳です。

リーダーが彼らと楽しんでいる姿が周りのメンバーを決断を促すのです。

それでは今日も素敵な1日をお過ごしください。

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