社長の思いや望みを社員さんも望んだ時にチームは躍動する
どうも人間という生き物は、原因を他人に求めるクセがあるようです。
今日のテーマである「社員に自発性が足りない」という悩みもそう。
社員の資質の問題ではなく、自発性が発動されない環境になっている…つまりリーダーの問題であることがほとんどだと感じています。
さらに詳しく言えば環境設定が間違っているのだと。
社員を疑う前に環境を疑え…これが指示ゼロ経営の基本です。
では、どんな環境を整えれば良いのか?
これが今日のテーマです。
先日、ある企業で社内研修を行いました。
若いスタッフが多く、マネージャーは部下の自発性に悩んでいました。
そこで、こんなワークをやりました。
1、これまでの人生で何かに自発的に取り組んだ体験をあげる
2、そこから自発性が発揮されるために大切な要件を探る
僕はこのワークを何十回とやってきましたが、「自発的に何かに取り組んだことがない」という人に出会ったことがありません。
人は生得的に自発的なのです。
ワークでは自発性が発揮される要件がたくさん出ますが、それらに共通する根本があると考えました。
それは「自分が望んだこと」です。
さて、以上のことから環境設定を疑うことです。
社長が望むこと…売上◯◯億円、経常利益率◯◯%、地域一番店、自社ビル建設 etc…
もし、これを社員さんが望んでいなかったら…
反対でなくとも無関心だったら…
望んでいない人が自発的に動くわけがありません。
だから動かすためにはアメとムチの使い分けが必要になりますが、これが社員さんの自発性を破壊するという本末転倒なことになります。
何よりも管理が増えてリーダーも大変だと思います。
リーダーも社員さんも望む…統合された望みがあればマネジメントはシンプルになるはずです。
こう考えると、企業には望みが分離されている項目が多いことが分かります。
他にもたくさんあります。
これは「ヤル気がない」とか「意識が低い」といった精神論を説いても解決しません。
ある環境で人間が合理的に判断した結果、社長と逆のことを望んだだけです。
指示ゼロ経営では、社員教育よりも「望みの統合」に重きを置きます。
その方が上手くいくのです。
ビジョン、目標、賃金、待遇 etc…社長が望むことを、社員さんは心から望んでいるでしょうか?
それでは今日も素敵な1日をお過ごしください。