任せるのが怖いと思った時の処方箋
部下に任せたい、でも任せるのは恐れが伴いますよね。
何が怖いのか?
集約すると「自分の思い通りにいかなくなる」という恐れだと思います。
・部下が自分の考えと違うやり方をしやしないか?
・自分が思うような結果にならないのでは?
・自分の威厳が落ちるのではないか?
そんな恐れがごちゃまぜになって、得も知れぬ不安となって襲いかかるのだと思います。
特に、任せて失敗されたら…という恐れが最も強いのではないかと思います。
でも、リーダー自身が数々の失敗から学び成長したのだから、それを部下にさせないのは傲慢だと、僕は考えています。
とは言っても怖いものは怖い。
でも、ある事を知れば、恐れはずいぶんと軽くなると考えています。
任せる行為の定義を知ると恐れが軽くなる
まずは「任せる」という事の定義を持つことが大切だと考えます。
定義を知らないと、単なる丸投げになったり、任せたつもりで任せていなかったなんて事になると思います。
任せるとは…
「何を」「どんな出来栄えで」「どんなやり方で」「いつまでに」「誰が(誰と)」「いくらで」やるかを自分(たち)で決めてもらうことです。
さらに、
1、自分(たち)で知恵を出し
2、実行し
3、経過をチェックし次に活かし、知恵を出す
この一連を任せることです。
任せるという行為がどんなものであるかを部下と共有しないと丸投げになります。
(丸投げでも部下に根性があれば、条件を満たすことがある)
また、部下が知恵を出し→実行したは良いが、経過のチェックを上司がやってしまうことがあります。
具体的には、部下がチェックする前に「ここがダメだ」とダメ出ししてしまうことです。
これでは任せたことにはなりませんよね?
定義を知ると「失敗したらどうしよう」という恐れが軽くなると考えています。
任せる覚悟と任せられる覚悟、この両者が整って初めて成立する
成功−失敗はクジ引きではありません。
フタを開けたら、どちらかだったということはないですよね?
必ず、3の「経過のチェック」の段階で雲行きが怪しいことが分かるはずです。
この段階で改善すれば成功に近づく。
改善し、再び実行したら、また新しい課題に直面するかもしれませんが、また改善すれば良い。
成功って、失敗の先にあるものだと思うのです。
この図の左側の考えだと任せるのが怖くなります。
でも、右側で捉えれば恐れは軽くなると思います。
右側の図で言う失敗とは最終結果ではなく過程だからです。
少なくとも僕は、これで恐れが軽くなりました。
よくあるケースは、部下の「経過のチェック」が甘いことです。
この場合、部下がチェックをした後に、上司から指摘することが大切だと考えます。
発展的な指摘です。
さて、任せるためには上司だけでなく部下たちにもある認識が必要です。
それは…
1、自分(たち)で知恵を出し
2、実行し
3、経過をチェックし次に活かし、知恵を出す
このサイクルを最後の瞬間まで回し続けるという意思です。
途中で投げ出すようであれば任せることはできませんよね?
任せる覚悟と任せられる覚悟、この両者が整って初めて成立するものです。
最初は稚拙かもしれませんが3回転くらいすると見違えるように成長すると思います。
そうなると部下を誇りに思えますし、部下も自信を持つようになる…それがさらなる成長の糧になると思います。
それでは今日も素敵な1日を!
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