マンガの世界にしかいない、でも確かに存在した女性教師
今日は、僕がお世話になった恩師のことを書きたいと思います。
言っておきますが、今日の話はすごいよ。
「マンガの話だろ!」ってくらいぶっ飛んでいますが、事実なのです。
僕が高校生の時の担任のH先生はだいぶ変わった人でした。
当時50代前半の女性教師だったのですが、とってもオカルト好きで、その才能が教育現場のいたるところで生かされていました。
例えば、進路相談の三者面談。
僕と母とH先生の三人で、偏差値30の僕の将来を話し合うのですが、僕の進学したいという願望に先生は反対でした。
理由は、「私の経験上、偏差値30から進学した生徒はいない」というもの。
そりゃ嘘だろ(怒)って反論したら、ニヤリと不敵な笑みを浮かべ、仰々しく包まれた風呂敷から何やら光る物体を出してきました。
目を疑いましたが、そこにはまぎれもない水晶球があった。
一瞬、僕も母も言葉を失い、嫌な予感がしました。
全盛には3つの坂があるといいます。
「上り坂」「下り坂」…そしてもう1つは…
「まさか」
その「まさか」です。
「私ね、水晶球占いには自信があるの。これまでも、これで教え子の進路を占って大成功したのよ。晋也君にピッタリな職業を調べておいたの。」
何!?
政治家?弁護士?医者?コンサルタント?芸能人?
先生の口から出た職業は、母の生命力を奪うには、そして僕の堪忍袋の緒が切れるには十分なものだった。
「水兵さんよ」
泳げねぇし(怒)
その他にも珍指導はある。
用事があって3階にある音楽準備室に行きました。(音楽の先生だったのです)
ノックをして入ると、窓際に立つH先生がいました。
「あの?」と声をかけると、「しっ」と会話を遮られました。
何をしているのだろう?と覗きこむと、校舎下を神妙な表情で見ながら「手かざし」をしていました。
そう、彼女は手かざしの達人なのです。
教え子が怪我や病気の時に、手かざし治療をしてくれることで有名でした。
まさか、校舎から生徒でも落ちたのか?と慌てて窓の下を見ると…
タバコをふかす同級生の姿が(笑)
結局、そいつは別件の喫煙事件で退学処分になったのですが、H先生は優しい方なので、卒業文集に生徒一人一人へのメッセージを書いてくれ、そいつへの言葉もありました。
「煙とともに消ゆ高校生活」(笑)
今、そんな指導をしたら大問題になると思いますが、当時はまだ時代がヤンチャだったので、それを話題に美味しい酒、いや、美味しいコーラを飲みました。
いい時代だよね?
H先生、元気かな??
今度、僕の将来を占ってもらおうかな?(笑)
それでは引き続きGWをお楽しみください!