今、この困難を乗り越えるためには共創しかない。共創の在り方とやり方
今、この困難を乗り越えるためには共創が欠かせない、いや、共創しか方法はないと考えています。
状況が刻一刻と変わるから、トップダウンで決めるとメンバーは変化に振り回されてしまいます。
短期なら耐えられますが、中長期では無理だと思います。
1949年にドイチェという学者が共創・協働についてこんな事を説きました。
「共創は皆んなで力を合わせないと解決できない課題に直面した時に起きる」
一方で、「競争は一部の人だけが達成できる目標を設定すると起きる」と。
今は共創が起きる環境ですが、環境と組織の文化を合わせることが大切です。
今日の記事では、共創が起きる組織内環境について考えたいと思います。
自由にものが言える+文脈が共創の基礎
共創=一致団結と思いがちですが、そうではないと考えています。
一致団結は、1つの目標に向かい、各々が個を滅して集団のために尽くします。
これは、やることが明確、かつ途中で変わらない時には有効だと思います。
例えば、外出自粛などがそうです。
目標に向かい、各々が組織に従うのは「共に創る」ではなく「共に従う」と言った方が良いと思います。
共創は、個々人が自由に発想、行動する中で目標が紡がれてくる状態だと考えています。
例えば、家庭がそうだと思います。
「今夜、何食べたい?」という問いから、皆んながアレコレ自由に言い出しメニューが決まる、そんなイメージです。
この意思決定には重要なポイントが2つ隠されています。
1つは、家族ですので当然ですがメンバーが自由に発言できる風土があるということ。
もう1つは、文脈を持っているということです。
家族の中にピーマンが食えない人がいたら、ピーマンの肉詰めという案は出ないわけです。
「自由にものが言える+文脈」…これが欠かせない。
文脈は一朝一夕にできるものではないと思います。
日頃から、雑談を含む色んな対話をしている集団でないと難しい。
つまりトップダウンの組織では難しいと考えています。
想いのまわりに共感者が集う構造をつくる
共創を図にするとこんな構造になると思います。
逆に一致団結はピラミッド型になります。
上が決めた目標を、下の者が団結して遂行する、そんな構造です。
この図で重要な部分は、真ん中にある「モフモフ」です。
目に見えない、触れることができない。
ここには「想い」や「皆んなが大切にすること」が入ります。
これがないと共創は起きないと思います。
クラウドファウンディングが良い例だと思います。
あれって協力者には何かしらの物質的な特典がありますが、それを期待して協力する人は稀だと思います。
想いに共感した人が、自分の意思で参加しています。(あるいは義理 w)
モフモフの周りに共感者が集っているわけです。
言い方を変えれば、「何をたくらんでいる」よりも「なぜ、やりたいのか」が重要だということ。
クラファンはお金を出すという貢献が主ですが、これがお金以外の貢献…例えば、技術やノウハウの提供となると、より共創のイメージに近くなると思います。
今、ほとんどの企業が過去最高クラスの困難に直面していると思います。
共創の環境を整えることが急務だと思います。
□自由にものが言える環境をつくる
□対話を重ね文脈をつくる
□リーダーの想いを伝え対話し、共有する
目の前の困難に目が行きがちですが、一段高い視点から組織の成熟度を上げることが大切、そう考えています。
それでは今日も素敵な1日をお過ごしください。
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