素の自分を生きる社員が多い組織が繁栄を手にする
人は「自分以外の者」のフリをして生きると疲れます。
本当の自分を抑圧した闇のエネルギーが心の奥底にシミとなりへばりつく。
そのシミはエネルギーを奪い創造性も生まれません。
何よりも人生がつまらなくなります。
これは企業においても大きな課題です。
今は創造性の時代です。
社員がいかに素の自分でいることができ、元気ハツラツ、精神衛生的に健康で働けるかが成長の鍵を握ると考えます。
「自分らしく生きる」「本当の自分に出会う」といったコンテンツが世の中に多いのは時代を象徴していると感じます。
経営者も本気で素でいられる職場づくりに取り掛かる時期に来ていると考えます。
企業において、社員の素を阻害する要因は、個々の能力を1つのモノサシで測る評価の在り方だと考えています。
よく、「理想の人材像」が語られますよね。
就活が始まる時期になると、そこここで目にします。
最近では「コミュニケーション能力」「協調性」「行動力」が上がっています。
1人に人間にそれらを求めると、当然、社員間の優劣が生まれます。
すると必然的に競争が起こります。
必ず敗者が出る組織になってしまいます。
社員は会社が決めたモノサシに合わせようとして、冒頭の「自分以外の者」のフリをして生きるようになります。
これの怖いところは、モノサシに合わせるという正義がまかり通るので、その事に疑問を感じる由もなくなることです。
この環境の中で自分らしく生きることの価値に気づくととても辛くなると思います。
それができるかどうかは環境の要因が強いので個人の努力では限界があるからです。
そもそも、1人の人間に良い人材の全てを求めることに無理があります。
人は単体では不完全な存在なのですから。
だから「共創」の考え方が重要だと考えるのです。
共創は、自分の得意で全体に貢献します。
自分の得意で誰かの不得意をカバーする、それが折り重なって全体の調和を実現します。
指示ゼロ経営で言う全員経営…全員が何らかの役割を担う経営になります。
素の自分を生きる最も有効な方法は、自分ならではの役割に夢中になることだと考えています。
気づくと、素の自分を生きている…そんな自覚すらない日々が訪れると思うのです。
「素の自分」これは獲得するものではなく「結果としてそうなるもの」僕はそう考えています。
素の自分になりたいと思った瞬間に、素の自分に囚われ不自由になる。
ある環境下に置かれた時に、結果的になる、そう考えています。
自分らしさとは旅に出て見つかるものではなく日常生活の中でたどり着く領域だと思います。
それでは今日も素敵な1日をお過ごしください。