過去を語る会議、未来を語る会議
アイデアは「創意」「工夫」で生まれ落ちる
アイデアが出る組織には未来がある、どんな時代になってもやっていける…そう思います。
今は努力の時代じゃない、語弊を恐れずに言えばそうだと思います。
別に努力を否定するわけじゃありません。
昔、エジソンが「1%のヒラメキと99%の汗」と言いました。
1%のヒラメキがなければ99%の努力は、したくてもしようがない…
逆に閃いても努力しなければ、絵に描いた餅で終わってしまいます。
絵に描いた餅を喰える餅に変えるためには両方、大事。
ですが、これだけ変化が激しい時代では、常にアイデアを出すことが求められます。
それは1人のリーダーの知恵では限界があります。
だから指示ゼロ経営では「三人寄れば文殊の知恵」が出せる集団づくりを大切にしているわけです。
企業の未来を決める一大事だと考えています。
今、調子が悪い企業、業界ってアイデアが出なくてヤル気が滞っているように見えます。
エネルギーを向ける矛先が定まらないもどかしさです。
では、どうすればアイデアは出るのでしょうか?
そのヒントを僕にくれたのが、ダジャレの達人でありながらY理論の研究家である太田 秀和(通称、まじゅろ)さんです。
まじゅろさんの研修の中で「創意工夫」という言葉が登場します。
非常に一般的な言葉ですが、普遍的であるがゆえに奥が深い概念です。
創意と工夫…創意とは「強い意思決定」を指し、工夫は「改善の妙」だと言います。
創意を持って立ち上がり、三人寄れば文殊の知恵で改善し続ける
僕はこの話を聞いて膝を打ちました。
まずもって変わることへの勇気ある決断が必要だということ。
当然のことですが、これがなかなかできない。
人間は変わる決断ができない生き物なのだと思います。
例えば、ある実証実験があります。
当たりとハズレが半々のクジがあり、当たった場合1万円がもらえます。
しかしハズレた場合、5000円を支払わねばなりません。
引かないという選択肢もあります。
確率は50%、当たりの金額はハズレの倍…条件の良い話ですが、多くの人は引かないという選択をとるそうです。
分かるな〜。
ビジネスでも、冒険をすれば一攫千金の可能性がある、しかし失敗のリスクもある…しかし、挑戦しなくてもしばらくは今の状態が続くとなると挑戦しない、そうなると現状維持を選んでしまいます。
創意とはこういう状況で決断をすることだと思います。
そして、工夫…やってもては直すの繰り返しは1人の力では限界があります。
すぐにアイデアが尽きてしまう。
だから、三人寄れば文殊の知恵の経営が求められるわけです。
では、どうすれば文殊の知恵が出るのか?
その要諦は安心安全な場づくりであると考えています。
ここ数年、心理的安全性という概念が注目されています。
確か、2012年にグーグル社が立ち上げた「プロジェクト・アリストテレス」で注目を集めた概念だと思います。
グーグル社内に300ほどあるチームを調査して、成果を上げるチームの要件を調べました。
その結果、リーダーやメンバーのスキルよりも心理的安全性が要因であることが分かりました。
何を発言してもバカにされない、受け入れてもらえる場だからこそ多様で多数の意見が出ます。
知恵の集団の必須要件です。
創意を持って立ち上がり、三人寄れば文殊の知恵で改善し続ける。
まるで、雨が降るまで雨乞いを続けるような作業だと思います。
アイデアは企業の未来を決める一大事。
組織は固まったらおしまい、本当にそう思うのです。
それでは今日も素敵な1日をお過ごしください。
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