変わらない軸を持ちながら変革する企業になるために

人に年輪があるように企業にも年輪があると感じています。
年輪を重ねた企業は、確かなミッション、理念に基づく活動をしています。
逆に、それがないと軸がブレてしまい主体性のない活動に陥ることがあります。

人で言えば信頼できる人か否か?というところでしょうか?

しかし軸を立てるのは難しい。
なぜならば、軸は自分が正しいと思った価値観で作られるので独りよがりになる可能性があるからです。
軸がないように見える企業は、軸がないのではなく軸が移り変わってしまった、そんな印象を受けます。

それを確かなものにする1つの方法が「第三者視点」だと考えています。

100年企業の2代目、3代目の経営者には共通する思考があことに気づきました。
それは、亡くなった創業者(先代、先々代)の視点(軸)です。
仏壇に手を合わせる時、墓参りをする時など、その視点に立つことができるのだと思います。

もちろん、時代は変わるから手法は刷新していかなければなりません。
変えなきゃいけないからこそ、変えないものを意識できるのだと思います。

例えば、僕の友人に創業100年を超える老舗の新聞販売店の社長がいます。
彼は5代目です。
新聞店の競争は熾烈で、様々なサービス品を持って勧誘をしますよね?
彼はそういう営業はしません。
なぜならば創業から培ってきた地域との信頼があるからです。

強引な勧誘は一時的には成果をあげますが、顧客から嫌われ長期的には損をします。
営業しても会ってくれなくなるし、求人活動にも悪影響を及ぼします。

彼の思考軸は100年の時間により醸成されているのだと思います。
それは、取りも直さず、先代の「第三者視点」があるからです。

誰かに聞いた話ですが、会議の際に「空席を1つ用意する」という手法があるそうです。
そこは誰の席でもない。
しかし意識はあります。
それが第三者視点なのだと思います。

「天の眼」…僕はそんな風に考えています。

企業活動は変化への対応業だと言われます。
つまり、外部環境と内部環境をすり合わせる活動だと。
外部環境は刻一刻と変わっているように見えますが、変わらないもの、普遍的なものがあります。
それは人間の善意や家族愛、他者への貢献欲求など、時を経ても変わらないもの(軸)です。
その軸と自社の軸を一致させること。
それが合っているかを確認するためには外部の軸…天の眼で観ることが大切だと思うのです。

その上で変化する外部環境と自社内を合わせていく。
それが暖簾を守りながら変革する企業への道なのだと思います。

それでは今日も素敵な1日をお過ごしください。

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