あなたは社員に何を期待するか?期待する内容で人材育成の成否が決まる
部下に吐く言葉には相手への思いが隠されている
経営者は社員さんに色んなことを期待しますよね?
仕事に集中して欲しい、組織に貢献して欲しい、業績を上げて欲しい、仲間と最高の協働をして欲しい…
挙げればキリがないくらい多くを期待すると思います。
僕は多くの経営者と接してきて、人材育成と組織づくりに成功しているリーダーは「期待することが違う」という事に気づきました。
あなたが社員さんの立場だとして、例えば、賞与を渡される時に、もしこんな風に期待されたらどんなことを感じるでしょうか?
「○○さんはチームリーダーだから、部下のヤル気を引き出してチームをまとめられるようになってほしい」
どうでしょう?
「自分はダメなんだな」…そう感じると思います。
人材育成の達人はこんな伝え方をしています。
「○○さんなら、部下のヤル気を引き出してチームをまとめられるリーダーになるよ」
どうでしょう?
感じ方が違いませんか?
「自分は認められている」…そう感じると思います。
部下はリーダーが思った通りに育つものだと思います。
前者の伝え方は相手に対する不満が根底にあります。
後者は相手に対する信頼があります。
これは言葉の使い方ではなく、相手をどう思っているか?…在り方の問題です。
テクニックを駆使してもリーダーの心は見透かされます。
究極の達人は相手の成長と幸せを願う
さらなる達人もいます。
究極の達人は、会社のこと、業績のことを超えた、愛ある期待を寄せます。
それは部下の成長を自分の喜びにできる人だけが放てる言葉だと思います。
先程の例はリーダーという役職に対する期待です。
究極の達人は、その人の幸せを願います。
僕の友人に、その達人がいます。
僕の書籍でも紹介しましたし、ブログにも度々、登場する京屋染物店(一関市)の蜂屋悠介さんです。
あるいは、岐阜市のヘナ専用美容室「月と風」の武藤 花緒理さんです。
彼らなら、先程の例で言えば、こんな伝え方をすると思います。
「○○さんなら、部下のヤル気を引き出してチームをまとめられるリーダーになるよ」
「仕事を通じて最高に価値ある人生を送ってほしい」
お分かりですかね?
会社や業務、業績などの働き方に対する期待ではなく、相手の幸せな人生を願っているのです。
これを言われた人はどんな事を思うでしょうか?
本当に大切にされている、そう感じると思います。
これが真に社員を大切にしている社長の言葉だと思います。
これもテクニックの話ではありません。
本当に思っている人が言うから説得力がある言葉だと思います。
これが「期待することが違う」ということです。
あなたは社員さんに何を期待するでしょうか?
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