まったく仕事に身が入らない社員が別人のように輝き出した「ある出来事」
仕事と人生の統合が自分事にとって欠かせない
仕事に身が入らない社員さんっていませんか?
集中力がない、決断できない、意志が長続きしない…
どの企業にも1人や2人はいると思いますし、そんな社員さんが多いという会社もあると思います。
その原因の多くは「仕事が自分事になっていない」ことにあると考えています。
その証拠に、よく、子どもが生まれたら仕事に集中するになったという話を聞きますよね?
当然といえば当然ですが、「家族のために」と思った瞬間に仕事と人生が統合されたわけです。
この事実は人材育成と組織開発にとって非常に注目すべきことだと考えています。
「仕事と人生の統合」…これが自分事にとって欠かせないと考えています。
ワークライフバランスという考え方が定着しました。
とても素晴らしい考え方だと思いますが、「仕事は仕事、プライベートはプライベート」と考える…分離するとどちらも充実しないと、僕は思っています。
バランス=中庸を目指すと中庸に偏り、どちらも中途半端になるからです。
勿論、仕事ばかりしていて家庭が疎かになるのも良くない。
それで後悔した人を何人も見てきました。
一番の理想は、仕事が愉しくて熱中する。自分が持つ性質が仕事に思う存分活かされ結果が出る。その結果、賃金が上がり、それを私生活の充実に使う。私生活の充実が感性を育み、仕事に活かされる…この好循環です。
2010年に岐阜市の未来工業にお邪魔した時に、創業者の山田昭男さんが「夜の10時や11時まで仕事をして、家に帰ったらメシ食ってバタンQでは家畜と一緒だ」と言いました。
人間と家畜の最大の違いは創造性です。
未来工業は特許が多い創造的な会社ですが、創造性を支えるのが精神的なゆとりであると僕は解釈しました。
一方で、仕事に熱中するから創造性が発揮されるという側面があります。
だから「統合」という考え方に至ったわけです。
自分でコントロールできる事が多いと人は仕事に熱中する
多くの人は「働くのは当然」と考えています。
なので、改めて「何のために働くのか?」なんて考えないと思います。
どんな理由であっても良いのですが、それを認識することは大切だと考えています。
どんな理由であれ、仕事が愉しい→創造的になる→高価値の経営になる→賃金が上がる→私生活が充実する
統合された視点による好循環を生む。
この循環に入った人を観察すると、仕事をする時は中毒のように仕事バカになりますし、プライベートでは仕事を忘れ熱中していることが多いと感じています。
中には「仕事バカ一代」みたいな人もいますが、家族を疎かにしなければOKだと思っています。
統合が起きるためには、仕事と自分の幸福に因果関係がなければいけません。
少なくとも、次の2つは欠かせないと考えます。
1、仕事に熱中できる環境
2、業績が賃金に反映される仕組み(プライベート充実の原資)
1は、「仕事の主」になれる環境です。
誰かが決めたことをやるのは、その人の支配下に置かれていますよね。
「自分で決める」→「行動する」
この裁量が必要ですが、これが「やりっ放し」にならないために、行動の検証を行い、次に繋げる責任を持ってもらわなければダメです。
「自分で決める」→「行動する」→「検証」→「次の意思決定を行う」
このサイクルを回せる人が一人前で、仕事の主と呼んでいます。
2の業績が賃金に反映さる仕組みに関しては、こちらの記事をお読みください。
社員さんは、がんばれば自分の意志で賃金を増やすことができると希望を持つでしょう。
自分事になる原則は参画です。
仕事が愉しい、賃金も増える、プライベートも充実する。
そんな欲張りな世界を狙っても良いのではないでしょうか? それでは今日も素敵な1日をお過ごし下さい!
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