正解が分からない時代では、正解を求めずに進むと正解が観えてくる
今は正解がない時代だと言われています。
何が正解か分からない、正解が1つとは限らない…私たちはとても複雑な世界に生きていると思います。
いつの間にか言われるようになった「正解がない時代」という言葉、どこか言葉だけがひとり歩きしていようにも感じます。
今日の記事では、これがどういうことなのか、そして、どうすれば自社オリジナルの正解にたどり着けるのか、そんな事を考えたいと思います。
以前に、杉並区立和田中学校の、藤原和博、元校長が朝日新聞のインタビューで、これからの時代に求められる力について、分かりやすい解説をしていました。
あ、関係ないけど、藤原先生ってさだまさしに似ているよね…
これまではパズルを解くような力が求められてきましたと言います。
パズルには「これが正解」という絵があります。
正解に向かい効率よく組み立てる力を持った人が活躍します。
ところが、今はレゴを作る能力だと言います。
単一解がない、正解は無数にある中で創造性を働かせて最適解を導き出す能力です。
本当にその通りだと思いますし、この話は僕の書籍「リーダーが『何もしない』とうまくいく 指示ゼロ経営」の中でも紹介しました。
ところが僕は、再びパズルを例えに今の時代を考えています。
どういうことか?
実際のパズルでは正解を知っている人間がピースを組み合わせますが、ビジネスの現場では何が正解か誰にも分からないことが多いです。
ビジョンを描き、それに必要なリソースを集め、適材適所で取り組む…この古典的なセオリーが通用しなくなってきています。
特に中小企業では。
それでも、経営者はビジョンを描く努力を怠りません。
ところが多くの人は過去の延長線上でしか未来を描くことができません。
自分の思考枠の内側でしか描けないから、ありきたりなものしか描けない。
そこで、「行動しながら描いていく」という方法が現実的だと考えます。
これがパズル、しかも正解が無数にあるパズルみたいだと感じるのです。
パズルを人材に例えてチームワークについて考えてみましょう。
パズルには出っ張った部分と凹んだ部分がありますよね。
これは人で言えば1人1人の個性を指します。
得意もあれば不得意もある、そんなイビツな存在です。
それらが繋がると、何か絵らしきものが観えてきます。
「なんか良い感じになりそうじゃね?」…そんな予感を感じた時に、周りの人たちが集まってきます。
すると創発(ワイガヤ)が生まれ、個性が結合して絵は拡がり鮮明になっていきます。
最終的に、その絵が誰も想定しなかったもの、「そう来たか!」というイノベーションが起きる。
初めてビジョンが出来上がります。
これは画一的な管理体制で成し得ることではないと思います。
フリーな心理状態で何の制約もない状態から生まれる創造領域です。
今はリーダーにも正解が分からない時代です。
そんな時こそ「三人寄れば文殊の知恵」が求められると思うのです。
それでは今日も素敵な1日をお過ごし下さい!
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