社員の前で喋るのが緊張する社長には絶対に読んで欲しい

社長は社員の前で喋る機会が多いと思います。
経営計画発表会から朝礼まで、伝えることも大きな仕事ですよね?

その時に、あなたはどんなプレゼンをしているでしょうか?
上手、下手はともかくとして、喋りやすいでしょうか? 緊張するでしょうか?
何だか喋りづらい、緊張する…そんな方も多いと思います。

「もっとプレゼンが上手になりたい」そう思うかもしれませんが、実は喋りづらい原因はリーダーではなく聞く側、部下の方にあることが多いんです。
(社長が強烈な独裁者の場合もそうなりますが…)

そして、それが創造的な組織を阻害する最大の要因だと。

発言しづらいのは「聞く姿勢」ができていないから

僕にも経験がありますが、社長が喋りづらいと感じる場合、大抵、聞く側の姿勢が悪いことが多いです。
聞いているのか、いないのか分からない。
分かったのか分からないのかも分からない。
つまり反応がないのです。

具体的に足りない行動が2つあります。
1、アイコンタクト
喋っている人の方を見る。
2、頷き
話に合わせ首を縦に振る。

「あなたを受け入れていますよ」…このサインががないと、相当に度胸が良い人でも喋りづらいと感じ、ぎこちなくなるし、よそよそしくなります。
相手がこちらを見ていない時は、こちらも相手を見ることが辛くなります。
だから、喋る方は下を向いて喋るから、さらに熱が伝わらない…

この状態に陥っている企業は多いと思います。

そんな時に社長はどうするのが良いでしょうか?
「もっと聞いた人を惹きつけるプレゼンを身につける」と考えたら、とても危険だと思います。

なぜなら、社員同士の話し合いでも同じことが起きているからです。
発言者の方を誰も見ない、そんな恐ろしい会議が盛り上がるわけがありません。
良いアイデアが生まれるわけがありません。

社長のプレゼン力の問題ではなく、部下の聞く姿勢の問題なのです。

すべてのスタートラインは「聞く姿勢」

「心理的安全性」という言葉があります。簡単に言うとリラックスした状態を指します。

1、発言が馬鹿にされない、怒られない。
2、素の自分でいられる。

企業の未来が決まると言っても過言ではない一大事なのです。

自由闊達な場から革新が起きる

良いアイデアは多様な意見が言える場で生まれます。
話し合いのテーブル上に色んな意見、アイデアが出るから集団として賢い意思決定ができます。
心理的安全性が低い集団では「黙っていた方が得」となり、アイデアの種が出ませんよね?

発言が出ないと、リーダーは焦って色々と喋り出します。
すると、さらに部下はダンマリを決め込んでしまいます。
部下は参画をしないので、まったくもって自分事になりません。

こうなると完全なる悪循環に陥ります。
かくして企業は未来を失う、大袈裟ではなく本当に一大事だと思うのです。

指示ゼロ経営は「三人寄れば文殊の知恵」の経営です。
普通の人の集団でも創発(ワイガヤ)により、集団は徐々に成長していき、閾値を超えた時にグングン学習し成長する集団に変容します。

そのためのスタートラインが心理的安全性なのです。

今日の記事は、まるで小学校の道徳の授業みたいですね(笑)
でも、本当に重要なのです。

どんな教育をする前に、聞く姿勢を教育することが大切。
それは全員にとって得なことであるから、みんなで意識すればできるはずです。

未来はこうした地味なところから始まる…そう思うのです。

それでは今日も素敵な1日をお過ごし下さい!

 


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