部下との個別面談が社内の人間関係悪化に繋がることがある
ほとんどの企業で部下との個別面談をしていると思います。
賞与を渡す時、やっている会社では毎月、いや毎日やっている企業もあると思います。
ところが過度な面談は組織全体に悪影響を及ぼすことがあります。
・チームとして育たない
・部下同士の人間関係の悪化を招く
えっ!?と思うかもしれませんが、そういうケースをたくさん観てきましたし、僕にも経験があるんです。
今日の記事では、その理由と対策について考えたいと思います。
個別の関わりを増やすと上司は部下に縛られる
ヒエラルキー型の組織では、上司と部下が1対1の関係で繋がっています。
部下は何かする際には上司に許可を取りますし、悩みがあれば上司に相談をします。
それを義務付けている上司もいますよね?
言っちゃ悪いけど、それって大人と子どもの関係みたいだと思うのです。
こういう関係だと、部下は上司に依存します。
何かあると、すぐに上司に聞いてくる…それが人間関係の悩みの場合、特に。
僕にも経験があります。
夕方、5時過ぎた頃、「そろそろ帰ってチベたいビールでも飲もうかな?」なんて思っている時に限って、部下から「社長、、、ちょっと良いですか?」と声がかかります。
「何?」と訊くと、「いや、ここじゃちょっと…」と言う。
会議室で話を聞くと、人間関係の悩みが多いのです。
「◯◯さんが、最近、私に冷たいんです…」
場合によっては「社長から注意してもらえませんか?」と頼まれる…
さて、この「密室会議」を見ている同僚は何を思うでしょうか?
「もしかして、私のことを話してる?」と思う人が少なからずいるはずです。
不安になった人は、安心を得たいので上司に確認をします。
「社長、、、ちょっと良いですか?」と声がかかるわけです。
そんなことに振り回されるなんて勿体ない話だと思います。
個別の最適化ではなく全体最適を意識する
さらに、1対1で部下と繋がっている弊害があります。
まずは、いちいち上司に相談していたら時間がかかることです。
上司の発想の限界が部下の限界になります。
また、現場の事情は現場が一番分かっているので、現場で決め行動するのが一番正確です。
上司が絡むとトンチンカンなことになりかねません。
上司は、個々ではなくチームに関わるというスタンスが求められると考えるのです。
チームに対し課題を与え、チームで三人寄れば文殊の知恵を出してもらいます。
課題解決に対し、自分たちで役割を決めてもらい行動してもらいます。
この効果は非常に大きいと思います。
1、まず、速い。
2、学びの数が多い。
上司と部下が1対1で繋がっている場合、部下の数しか学びはありませんが、学び合う場合、飛躍的に学びのチャンスが増えます。
3、学び合うと、教えた人が一番、学習する→加速度的に学習する集団に変容する
4、人間関係のメンテナンスも自分たちで行う
5、全体像が見えるので、困っている人、仕事が滞っている人を助け、業務がスムーズに流れ成果を上げる
6、三人寄れば文殊の知恵を生み出す
ざっと挙げただけでも、これだけの効果があります。
個別面談が悪いわけじゃない。
上司ー部下の部分最適になっていることが問題です。
チームが全体最適を起こすように、リーダーは集団と関わるというスタンスが求められるち考えています。
それでは今日も素敵な1日をお過ごし下さい!
【現在受付中のセミナー】
■指示ゼロ経営 出版記念講演
いずれも参加費は5,000円です。
■脱人材不足!自発的な人材が集まる採用術セミナー
「働きがいを求める人材を多く集める」→「採用試験で自発性と成果意識が高い人材を見極める」→「既存の社員も育つ」
この一連のプロセスを通じ組織の底上げを狙います。
社内研修やセミナーのリアルタイム情報は下のバナーで確認できます!
↓