お客様は神様ではない、もっといえばお客様とも見ない方が上手くいく

先日、取引先のお手伝いで信州大学の新入生オリエンテーションに行ってきました。
仕事は、オリエンテーションが終わって会場から出てくる新入生に新聞購読のパンフレットを渡すというシンプルな作業です。

しかし、サークルの勧誘の学生に混じっておっさん達がパンフを配る姿は異様ですわ(笑)
僕なんか、いかにも業者ですっていうユニフォームを渡されて、すごく暗い気持ちになりましたもん。

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背中に「学割キャンペーン実施中」なんて書いてある(笑)

でね、受け取ってくれないんですよ。
自分の子どもくらいの年齢の若者に軽くあしらわれて、手元のパンフが一向に減らない。

その中にあり、抜群に配布した男がいます。
こいつ。

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夢新聞のメンバー、「すーさん」こと鈴木芳朋と言います。
彼だけユニフォームを着なかったのですが、それには明確な意図がありました。
見ると分かるでしょ?
どう見ても、大学の職員に見える(笑)

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「スマホをやめるか、大学をやめるか」って言い出しそう(笑)
この男が満面の笑みで、「ご苦労さま!」なんて言って手渡すと、ほとんどの学生が受け取るわけ。
オリエンテーションが終わるのを待っている間も、サークル勧誘の学生に「学部はどこ?」なんて普通に話しかける。
すると学生は、一瞬「?」という顔をしながらも丁寧に答えていました。

鈴木に聞いたら、「こういう時はコナカのスーツが良い」とのこと。
しかも、いかにも職員っぽいIDケースを首から下げている(笑)

僕は非常に勉強になりました。
業者が渡すものは拒否するが、仲間が渡すものは受け取る。
そういうことだと思います。

服装の話ではなく、こちらの接し方で関係性が変わるということです。
こちらが相手をお客様と見ると、相手もこちらを業者としてみる。
業者が好きな人なんていないから、最初から精神的な距離が生まれてしまいます。
しかも、それを決めるのは、こちらの接し方だということ。
服装を含めたね。

そして重要な事はテクニックではないということです。
鈴木は、学生に情報リテラシーを身につけて欲しいと、本当に考えているのです。

だから、「スマホじゃなく紙の新聞を読もう」なんて言わない。
それは業者の言うことだからね。

もっと大きな視点で見ているから、愛があるのです。
服装ではなく、その態度を相手は敏感にキャッチします。
それが受け取ってくれた数に現れたのだと、僕は感じました。

売ることを最終ゴールにしているか、お客様の幸せを目的にしているか?
精神的な態度が関係性を決めるのだと思います。

さて、週末ですね!
信州はまだ桜が咲いています。

それでは素敵な1日をお過ごしください。